┃Vol. 22 博物館、記念館めぐり
2011年3月2日
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あさひかわ駐在だより
博物館、記念館めぐりをしてきました。ここに3件をご紹介します。
◆旭川彫刻美術館(中原悌二郎記念館)(旧偕行社)
彫刻の街としてアピールしている旭川市。
確かに街の中、いたるところに彫刻像やオブジェを見かけます。街の彫刻めぐりMAPなどもあります。その大御所的な存在が、この彫刻美術館です。
32歳の若さで亡くなった天才彫刻家の中原悌二郎が残した、現存する人物像の12点が展示されています。
また、彫刻界の権威である中原悌二郎賞の受賞作品も数点展示されています。何より、この美術館の建物や内部構造が旧陸軍の偕行社ということで、歴史を感じさせられます(再改築との事)。華やかだった明治の鹿鳴館を連想させます。
◆井上靖記念館
はじめ、たいした興味もなかったのですが、彫刻美術館のすぐ隣にあるのでちょっと寄ってみたところ結構おもしろい記念館でした。
正面奥の壁面には、平山郁夫画伯のシルクロードの大きな画が飾ってあり、美術好きの人なら、これだけでも価値がありそうです。生前、井上靖と親交が深かったとのことで、記念館落成のおり寄贈されたということです。
また井上靖作品は、映画化された作品が多く、その映画のポスターや台本などの資料も展示されていました。
印象深かったのが、本人が旭川の印象を綴った詩の中に、冬のナナカマドを「赤い実の洋燈(ランプ)」と表現しています。
★☆★☆ さすが文学者!
ちなみにナナカマドは「旭川市の木」として指定されており街路樹の四分の一が、この木になっているとか…。
◆北鎮記念館
1896年(明治29年)北海道の開拓と防衛を兼ねて屯田兵を母体とした第七師団が編成されました。その第七師団の旭川連隊区が、現在の春光町にある陸上自衛隊駐屯地です(第2師団)。
司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」で知られている、日露戦争の際、陸軍第七師団がこの地(旭川)から、1904年(明治37年)に出征しています。この北鎮記念館は、その日露戦争当時から太平洋戦争を経て戦後の生活用品などが大量に展示されていてなかなか見ごたえのある記念館です。
入場料は無料で、希望すれば担当の自衛官が説明入りで案内してくれます。
日本の北方防衛の要となっている駐屯地ですので、興味のある方は、是非見学に行ってください。
旭川東高等学校東京同窓会