同期会・クラブOB会
■東高5期生年末年始のごあいさつ(2024-2025)
■東高5期生年末年始ごあいさつ(2023-2024)
■東高5期生年末年始ごあいさつ(2022-2023)
■旭川東高5期生[ご消息のおたずね]
■東高5期生年末年始ごあいさつ(2019-2020)
■【同窓生からのお知らせ】5期生 遊子「みちのくの旅」を楽しむ
■「旭川東高等学校ラグビー部(旭東闘球会)OB・OG懇親会」のお知らせ。
■東高5期生の「傘壽散策」〜台風18号ガチンコ始末記
■東高5期生の傘壽散策
■東高七期生の元気旅行会は健在です。
■東高5期生は卒業60周年記念同期会を6月に開催します。
■東高卒業 50年で旭川の同窓会に14期は80名で参加しました。
■東高15期東京同期会の総会・懇親会が2014年6月16日に盛大に開催されました。
■東高28期の卒業35周年の同期会が札幌で盛大に開催されました。(2013年11月9日)
■東高5期生同期会は、2013年10月9~11日に神戸において「喜寿のつどい」を開催しました。
■旭川東高同窓会入会式が旭川グランドホテルで行われました。(2013年3月1日)
同窓生からのお知らせ
■【同窓生からのお知らせ】東高逍遥歌の作詞者大村正次先生について(続報)ならびに作曲者後藤功さんについて
■TOKYO2020出場 東高66期 北口榛花さん(やり投げ)に「応援メッセージ」と「感謝メッセージ」をお送りしました
■東京オリンピックに出場する旭川東高出身(66期生)の北口榛花さんの女子やり投げは予選8月3日、決勝8月6日です。
■北口榛花さんTV出演(2021年2月2日) >詳細はこちら
■「東高逍遥歌」作詞者の大村正次先生について
■朝チアついに1000回達成!!
■宮沢賢治がサハリンへの旅の途中、旭川に立ち寄った際に詠んだ詩が北海道新聞の記事になりました。
■『しあわせの地酒』で旭川を応援しよう
■文芸部、第19回俳句甲子園に出場決定!!
■東高46期の鈴木聖史です。旭川産映画「ホコリと幻想」が、ついに完成しました!
投稿について
こちらでは同期会案内・報告、クラブのOB会等の案内、報告、同窓生の活動(コンサート、試合、展覧会の情報)を掲載いたします。掲載希望の方はメールフォームにてお知らせください。
┃17音の青春2015
第17回神奈川大学全国高等学校俳句大賞(主催:神奈川大学)において、旭川東高文芸部が団体優秀賞を受賞し、2015年3月14日に同大学において授賞式がとりおこなわれました。
このコンクールは、神奈川大学創立70周年を記念して17年前に始まった俳句コンクールです。本年度は全国の高校生から9901通の俳句が応募され、その中から個人最優秀賞5名、団体優秀高校3校、優秀奨励賞3校等が表彰されました。
団体優秀高校は旭川東高校、開成高校(東京都)、慶応義塾大学湘南藤沢高等部(神奈川県)が選ばれました。これは、1名が3句を1本として投稿するルールで、3句とも優秀な句であり、さらに複数の生徒が共に優秀な句を作らなければ受賞できない賞です。
選者は、金子兜太(朝日俳壇選者)、宇多喜代子(読売俳壇選者)、黛まどか(俳人)、大串章(朝日俳壇選者)、復本一郎(神奈川大学名誉教授・神奈川俳壇選者)の5名の方が務めていて、選考の経過が冊子になっているなど、厳しい評価をしながら選考されていることが分かります。
旭川東高の文芸部は俳句、短歌、小説など多岐にわたり活動を行っています。今回の授賞式には引率の膳亀奈美恵教諭と3名の2年生、荒井愛永さん、木村杏香さん、渡部琴絵さんが出席して、賞状とトロフィーを受け取りました。
授賞式終了後のレセプションでは、受賞した各校の教諭・生徒が一堂に会し、懇親を深めていました。また、レセプションにおいて、受賞決定後に授賞式参加者から投稿された句にも、審査員特別賞が贈られ、生徒の渡部琴絵さんと膳亀奈美恵先生が受賞しました。高いレベルの受賞対象の句と授賞式の様子をご覧ください。また高木会長あてにお礼状も届いていますので併せてご覧ください。(下に掲載しています)
☆授賞式終了後、横浜市内をご案内し「赤レンガ倉庫」「大桟橋」「横浜中華街」を散策した。中華街では、高木会長、山下事務局長、石崎さん(27期)、砂澤さん(27期)も合流し、10名での楽しい懇親会となりました。ご協力ありがとうございました。
平成27年3月 27期 木元 茂
授賞式
レセプション会場にて
レセプション会場にて
レセプションでのあいさつ
レセプションにて
神奈川大学にて
横浜港にて
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┃作品と評
◎池原早衣子 旭川東高等学校3年
ワンピース雑に積まれてゐる晩夏
スーツケース晩夏の髪飾りを入れて
みづ色の服ばかり着て夏探し
[評]
女性が関心を持つ復職や装身具を対象とすることによって成功した作品群です。
夏の終わりの気だるさを手際よく読みこんであると言えます。
〈みづ色の服ばかり着て夏探し〉の一句は世代を超えて納得できる世界が示されていますね。
生あくびプールサイドに座り込む
炎天や消し跡ふえてゆくノート
公式も単語も汗と流れ出る
[評]
三句目の〈公式も単語も汗と流れ出る〉は暗記するのに苦労する日々を詠んだ佳句です。暗記した内容が実社会で直ぐに役立つとは言えませんが人間を形成していく上で必要な家庭であると言えます。
〈生あくび〉の作品はそうした努力の日々の一面を捉えた句であると思います。
◎荒井愛永 旭川東高等学校2年
月涼し少し背伸びをして話す
黒板の無限級数聖五月
猫とんで流れ星とらへるごとし
[評]
一句目の〈背伸びをして〉の句は少しでも大人に近づきたい年代の心情を示しているようで思わず顔が綻んでしまいます。
〈黒板の無限級数聖五月〉は「無限級数」と「聖五月」の取り合わせの意外性によって高校生にしか作れない一句となっています。
◎木村杏香 旭川東高等学校2年
流星やギターケースに硬貨投げ
秋時雨代筆と知りながら読む
帰りたるカンカン帽の影を踏む
[評]
〈秋時雨代筆と知りながら読む〉はうまい作品だと思いました。このような微妙な世界を詠み込む力量に感心せざるを得ません。
また一句目は恐らく路上シンガーへの視線でしょう。「ギターケースに硬貨投げ」は者を使い、そこに存在するひとつの場を感じさせる卓越した表現だと言えます。
◎渡部琴絵 旭川東高等学校2年
駅員の業務日誌に初燕
廃線の線路まっすぐ初燕
からっぽの貨物列車に初燕
[評]
素材を限定した世界を描き出すことは容易ではありません。作者は鉄道と初燕のみで詩の世界を見せてくれました。
特に二句目は、変わりゆく世界と変わらぬ自然の営みとを詠み込んだ作品であり、区の読み手側に色々と考えさせる一句となっています。
雨雲を置いてゆくごとつばくらめ
夏つばめ飛行機雲の先をゆく
燕帰るロールキャベツの冷えている
[評]
前頁の「初燕」から時の経過した作品群のようです。
特に三句目〈燕帰るロールキャベツの冷えている〉に惹かれます。表現に自然の営みの中への人間の視線がうまく示されています。
俳句における取り合わせは、一見無関係である現象の中に繋がりを生じさせ、そこに存在の意義を感じさせることを狙いとします。
大串 章 選
風光る鏡と今日を打ち合わす
◎渡部琴絵(旭川東高等学校2年)
[評]
男性だったら、今日は髭を剃ろうか剃るまいか、女性だったら、今日は口紅を濃くしようか薄くしようか、などと鏡を見ながら考えている。「鏡と/打ち合わす」が面白い。
黛 まどか 選
山笑ふ少し進んだ腹時計
◎膳亀奈美枝 旭川東高等学校指導教諭
[評]
春になり、寒さで縮んでいた身体も伸び伸びとして活気を帯びてくる。お腹がよくすくようになったことを「少し進んだ腹時計」と諧謔で表現した。「山笑ふ」と呼応し、春の明るさと大らかさが一句を包んでいる。
┃膳亀奈美枝先生からの手紙
北海道旭川東高等学校東京同窓会
会長 高木宏明様
前略
この度は、神奈川大学俳句大賞の表彰式に際しまして、大変世話になりました。ありがとうございました。
横浜に着いたときから、生徒たちは「向こうに山が見えない」とはしゃいでおりました。旭川には海がないので、港の夜景は格別でした。夕食会では、おいしい食事をいただき、先輩方の貴重な話を伺うことができました。私も非常に興味深く聞かせていただきました。3人の生徒たちは、道外の大学進学を希望していますので、今後の生活の実感が湧いたと思います。学校に戻ってからも生き生きと生活しています。
翌日は開成高校に移動し、句会のあと、俳句甲子園のような形式で開成と対戦しました。それぞれ1句ずつ披露し、ディベートのあと審査員が勝敗をつけ、それを3回行うのですが、思いがけず3句とも勝利することができました。ディベートはお互い緊張して咬み合わない部分もありましたが、句を評価していただきました。3句目の「裏山」は、中学校のことだそうです。特別な言葉や技巧に走らず、地に足がついた、それでいて普通ではない、広がりのある句を目指しています。
◯旭川東
四年後に遭う約束や山笑ふ
×開成
遊歩道いつしか山葵沢になる
◯旭川東
山盛りのポテトチップス風光る
×開成
山焼きやモノクロームの人が立つ
◯旭川東
卒業式終へ裏山に登りけり
×開成
山彦がそのまま春の風になる
生徒たちは、この経験を生かし、さらに新たな挑戦を続けてほしいと思っています。
末筆となりましたが、皆さまのご活躍、ご多幸をお祈り致します。このたびは本当にありがとうございました。
草々
北海道旭川東高等学校 教諭
膳亀 奈美枝
┃生徒代表からの手紙
拝啓
だんだんと冬の寒さも緩み、暖かくなってきたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
早速本題に移りますが、先日の横浜訪問の際はお祝いの会を開いていただき、大変ありがとうございました。横浜の景色は大変美しく、作句のとてもよい刺激となりました。これを励みに俳句を続け、来年度も表彰式に招待されるよう頑張っていきます。
また、開成高校との試合は、私たち旭川東高校が三対〇で勝利しました。来年度の俳句甲子園でも、まずは地方大会で優勝し、全国大会への切符を掴めるよう精進いたします。
それでは、この辺りで失礼いたします。まだまだ朝夕は冷え込みますので、お体に気をつけてお過ごし下さい。
敬具
旭川東高校文芸部 代表 荒井愛永
平成二十七年三月
旭川東高校東京同窓会会長 高木宏明様
旭川東高等学校東京同窓会